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ジモモとラブブの違いって何?見分け方や仲間も紹介

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最近、SNSのタイムラインや街のカプセルトイショップで、ギザギザの歯とにっこりとした笑顔が印象的なモンスターの姿を目にする機会が急に増えたと感じませんか。

特に注目を集めているのが、LABUBU(ラブブ)とZIMOMO(ジモモ)というキャラクターです。この二人は見た目が驚くほどそっくりなため、「兄弟なのかな?」「呼び方が違うだけで同じキャラクター?」といった疑問を抱いている方も少なくないでしょう。

しかし、何を隠そうラブブとジモモは全くの“別人”であり、さらに驚くべきことに性別も異なる、それぞれ独立したキャラクターなのです。彼らは同じ不思議な世界に住む仲間ではありますが、個別の設定と魅力、そして物語を持っています。

この記事では、多くの人が混同しがちなモンスター、ラブブとジモモの決定的な違いについて、多角的に深掘りして解説します。二人の簡単な見分け方から、彼らを生み出したデザイナーの豊かな世界観、そして物語を彩るユニークな仲間たちに至るまで、その謎と魅力を徹底的に紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事で分かること
  • ラブブとラブブが全く別のキャラクターであること
  • 二人の性別や設定、簡単な見分け方
  • デザイナーの世界観や他の仲間たちの存在
  • 人気が出た背景や原作について

ジモモとラブブの基本的な違いを解説

  • ラブブはいたずら好きな女の子の「種族」
  • ジモモは頼れるリーダー格の男の子
  • 見分け方はシルエットと背中にある尾
  • 関係性のモデルはスマーフだった
  • 人気爆発のきっかけはBLACKPINKのLISA

ラブブはいたずら好きな女の子の「種族」

まずご紹介するのは、この世界の主役ともいえる存在、LABUBU(ラブブ)です。ラブブという名前は、特定の一個体を指す固有名詞ではありません。

これは「The Monsters」という不思議な森に生息する、いたずら好きで好奇心旺盛なモンスターたちの「種族」全体の総称なのです。例えば、『スーパーマリオ』シリーズに登場するキノピオのように、同じ姿形をしたキャラクターがたくさん存在しているイメージを持つと分かりやすいかもしれません。

ラブブの最も大きな特徴は、口をいっぱいに開けたやんちゃな笑顔と、そこからのぞくギザギザの歯です。そして、感情豊かに動く長く立った耳も、彼女たちの欠かせないチャームポイントとなっています。少し小悪魔的で、次に何を考えているか分からないミステリアスな雰囲気も漂わせながら、どこか憎めない愛嬌を振りまいており、その不思議な魅力が世界中のファンの心を掴んで離しません。

ここで一つ、多くの人が驚くであろう重要な事実があります。

デザイナーの公式設定によると、ラブブはみんな女の子なのです。

その活発でやんちゃな姿からは少し意外に感じるかもしれませんが、この背景を知ることで、キャラクターへの見方が変わり、また違った愛おしさが湧いてくるのではないでしょうか。このようにラブブは、単に可愛らしいだけでなく、しっかりとした物語の背景を持つ「The Monsters」シリーズの中心的な存在なのです。

ジモモは頼れるリーダー格の男の子

次に、ラブブとしばしば混同されてしまうZIMOMO(ジモモ)について詳しく解説します。多くの人が「ラブブが怪獣の着ぐるみを着た姿でしょう?」と考えていますが、これは最も多い誤解の一つです。ジモモはラブブの変装した姿などではなく、ラブブとは全く別の個体であり、ラブブたちを温かく見守り、時には導くリーダー格の男の子です。

公式の設定においても、「The Monsters」ファミリーの一員として、ラブブとは明確に区別されて存在しています。中国のトイメーカーPOP MARTの公式サイトや実際の商品ラインナップを確認しても、「THE MONSTERS ZIMOMO」といったように、ジモモ自身の名前を冠したシリーズが多数発売されており、彼が独立した一個のキャラクターであることがはっきりと示されています。

物語の世界において、ジモモは特に力が強く、自由奔放なラブブたちをまとめる頼もしい存在として描かれています。ラブブが元気いっぱいで天真爛漫な女の子たちだとすれば、ジモモは皆をどっしりと受け止め、集団を正しい方向へ導く、頼りがいのあるリーダーなのです。彼の存在が、「The Monsters」の世界に安定感と物語の深みをもたらしています。

見分け方はシルエットと背中にある尾

二人の設定上の違いは理解できても、実際にフィギュアやグッズを目の前にすると、そのそっくりな姿に見分けるのが難しいと感じるかもしれません。しかし、いくつかの明確なポイントを押さえるだけで、誰でも一瞬で見分けられるようになります。

最も簡単で確実な見分け方は、体の形、つまり全体のシルエットを比較することです。これは二人の最大の違いと言っても過言ではありません。

ラブブは手足が比較的細く、全体的にスリムですっきりとした、どこか妖精を思わせるような体型をしています。一方でジモモは、手足が太くお腹もぽっこりと出ており、全体的に丸みを帯びた、まるで小さな怪獣のようなゴツゴツとしたフォルムが特徴です。

顔の基本的なパーツ(丸い目やギザギザの歯)は共通していますが、背中にも決定的な違いが存在します。ラブブの背中には小さな羽のようなものがデザインされていることが多いのに対し、ジモモの背中にはゴツゴツとしたトゲのある、力強い尾が生えているのです。

この「尾の有無」は、二体を見分ける上で非常に重要な手がかりとなります。これらの特徴をまとめた以下の表も参考にしてみてください。

項目LABUBU(ラブブ)ZIMOMO(ジモモ)
性別女の子(種族)男の子(個体)
役割好奇心旺盛ないたずらっ子みんなを導くリーダー
体型スリムですっきりした体型太くゴツゴツした怪獣風の体型
背中小さな羽のようなデザインが多いトゲトゲした尾がある
雰囲気小悪魔的で、すばしっこそうおおらかで、落ち着いている

関係性のモデルはスマーフだった

リーダーであるジモモと、たくさんいるラブブたち。このユニークな関係性には、実はモデルとなった有名な作品が存在します。デザイナーのKasing Lung氏はインタビューの中で、この構図がベルギーのコミックから生まれた世界的人気アニメ『スマーフ』からインスピレーションを受けたと明かしています。

『スマーフ』の世界では、赤い帽子と服がトレードマークの賢者「パパスマーフ」が、集団の唯一の大人として、個性豊かで少し未熟な「スマーフ」たちを導き、村の平和を守っています。この「一人の頼れるリーダーと、その他大勢の仲間たち」という集団の構造が、「The Monsters」の世界におけるジモモとラブブたちの関係性に見事に応用されているのです。

この背景を知ることで、ジモモが持つリーダーとしての風格や、他のラブブたちとは少し異なる特別な立ち位置にも深く納得がいきます。単なるキャラクターデザインの魅力だけでなく、その関係性の構築にも物語的な深みが加えられている点が、多くのファンを惹きつけてやまない理由の一つと考えられます。

人気爆発のきっかけはBLACKPINKのLISA

ラブブはもともと、アートトイのコレクターやデザイナーのファンの間で大切にされてきた存在でした。しかし、その人気がニッチな層を越えて世界的に爆発する、決定的な出来事がありました。それは、世界的な人気を誇るガールズグループBLACKPINKのメンバー、LISAさんがラブブのキーチェーンを愛用している姿がファンの間で広まったことです。

LISAさんが自身のバッグに「THE MONSTERS Exciting Macarons」シリーズのキーチェーンを付けていたことがSNSなどを通じて拡散されると、ファッション感度の高い彼女のファンを中心に「あの可愛いモンスターは何!?」と一気に話題が沸騰しました。世界的スターの影響力は絶大で、これが大きな転換点となります。

これにより、ラブブの人気はアートやトイのコレクターという限られた層から、ファッションやポップカルチャーに敏感な一般層へと爆発的に拡大しました。ラブブのキーチェーンは瞬く間に入手困難なアイテムとなり、一部では価格が高騰するほどの社会現象を巻き起こしたのです。この出来事を通じて、ラブブはアート作品から誰もが欲しがるファッションアイコンへと華麗な転身を遂げました。

ジモモとラブブの違いがわかる背景知識

  • 生みの親Kasing Lung氏の世界観
  • The Monstersの個性的な仲間たち
  • 超レアな特別っ子MOKOKO(モココ)
  • ラブブの彼氏TYCOCO(タイココ)
  • 原作は幻想的な世界の絵本

生みの親Kasing Lung氏の世界観

ラブブやジモモといった、一度見たら忘れられないほど魅力的なキャラクターたちは、一体どのような人物から生まれたのでしょうか。彼らの生みの親は、香港で生まれ、幼少期からオランダで育ったアーティスト、Kasing Lung(カシン・ローン)氏です。彼はもともと絵本作家としてそのキャリアをスタートさせ、キャリアの初期から一貫して幻想的で物語性豊かな世界を描き続けてきました。

Kasing氏の作品は、彼がヨーロッパで育つ中で慣れ親しんだ、北欧の古いおとぎ話や神話から強いインスピレーションを受けています。そのため、彼の描く世界は単に可愛らしいだけでなく、少し不思議で、時にはダークな雰囲気さえ感じさせる、唯一無二の深みを持っています。彼の描くキャラクター一体一体には、背景に広がる壮大な物語性が宿っているのです。

この彼独自の世界観が、中国を拠点とする世界的なトイメーカー「POP MART」と出会ったことで、大きな化学反応が起こります。POP MARTが展開する、開封するまで中身が分からない「ブラインドボックス」形式でフィギュアが販売されると、そのコレクション性の高さも相まって世界的な大ヒットを記録しました。Kasing氏のアートとPOP MARTの巧みなプロデュース力が融合し、「The Monsters」はアートギャラリーから世界中の人々の手元へと届けられる存在となったのです。

The Monstersの個性的な仲間たち

「The Monsters」の森は、ラブブとジモモだけで構成されているわけではありません。彼らの周りには、物語をさらに豊かで楽しいものにする、多くのユニークで魅力的な仲間たちが存在します。キャラクターそれぞれの個性や関係性を知ることで、より一層この奥深い世界の虜になることでしょう。

例えば、ラブブにはTYCOCO(タイココ)という、ちょっぴり不気味で可愛い骸骨のボーイフレンドがいます。また、ラブブという種族の中には、MOKOKO(モココ)と呼ばれる、非常に希少で特別な存在も確認されています。他にも、アヒルのような姿をしたPatoや、小さなゴーストのYayaなど、個性あふれるキャラクターたちが森での生活を共にしています。

これらのキャラクターたちは、フィギュアシリーズの通常ラインナップやシークレット、あるいはイベント限定品として登場することが多く、それぞれに熱心なファンが存在します。一体一体のキャラクターにしっかりとした設定と物語が与えられているため、コレクションとして集めるだけでなく、彼らの背景にある物語を自由に想像して楽しむことができるのも、「The Monsters」シリーズが持つ大きな魅力の一つです。

超レアな特別っ子MOKOKO(モココ)

ラブブという種族の中には、ひときわ異彩を放ち、多くのコレクターの憧れの的となっているMOKOKO(モココ)という特別な存在がいます。その名前はエルフ語で「特別」を意味するとされ、その名の通り、他のラブブたちとは一線を画す特徴を持っています。

彼女の最も分かりやすい特徴は、美しいパステルピンクの毛皮です。さらに、鼻は可愛らしいハート型をしており、目にはカールした長いまつ毛が生えているなど、非常に愛らしいディテールでデザインされています。モココは極めて希少なキャラクターとして設定されており、その存在は半ば伝説的です。過去には北京のテーマパークでごく少数のぬいぐるみが限定販売された記録があるのみでした。

しかし最近、ブラインドボックスの「Finding Mokoko」シリーズにおいて、最も出現率の低い「スーパーシークレット」フィギュアとして封入されたことで、ファンの間で再び大きな話題を呼びました。その希少性から高値で取引されることもあり、もし偶然にも自らの手でモココを引き当てることができたなら、それは奇跡的な幸運の証と言えるでしょう。

ラブブの彼氏TYCOCO(タイココ)

前述の通り、いたずら好きな女の子のラブブには、TYCOCO(タイココ)という大切なボーイフレンドがいます。タイココは、スプーキー(不気味)でありながら、どこかキュートな魅力を持つ骸骨のモンスターです。この絶妙なバランスが、ファンの心を掴んでいます。

公式の設定によると、タイココの性格は内気でとても優しいとされています。そのため、元気でやんちゃなラブブのいたずらの格好の標的になってしまうこともしばしば。そんな二人の少し甘酸っぱくて微笑ましい関係性はファンの間で非常に人気が高く、特にバレンタインシーズンなどには、このカップルをテーマにした特別なデザインのフィギュアやグッズが発売されることもあります。

ラブブが女の子の種族であるという基本設定を知っていると、このタイココとの甘い関係性がより一層輝きを増し、魅力的に感じられるのではないでしょうか。二人のやり取りを想像するのも、「The Monsters」を楽しむ上での醍醐味の一つです。

原作は幻想的な世界の絵本

これまで述べてきたように、ラブブやジモモ、そして仲間たちの物語は、アートトイやフィギュアとして世に出るずっと前に、すでに絵本の世界で豊かに紡がれていました。作者であるKasing Lung氏は、2013年に台湾で最初の絵本「My Little Planet」を出版し、キャラクターたちの原型を披露します。その後、2015年に出版した絵本シリーズ「The Monsters」で、彼らはより多くの人々に知られることになりました。

絵本の中では、ラブブは不思議な森を冒険する主人公として描かれ、様々なモンスターたちと出会いながら物語を繰り広げます。たとえ善意から起こした行動であっても、時々それが大きなトラブルに発展してしまう、そんなお茶目で憎めない一面も詳細に描かれています。

つまり、私たちが普段手にしているフィギュアは、単なる可愛らしい立体物というだけではありません。その一体一体の向こう側には、Kasing Lung氏が創造した広大で幻想的な物語の世界が広がっているのです。このアート作品としての深い物語性が、ラブブたちが単なるキャラクターグッズの枠を越えて、世界中の人々から愛され続ける理由の一つになっています。

ジモモとラブブの違いまとめ

この記事では、見た目がそっくりな二人の人気モンスター、ジモモとラブブの違いについて、見分け方のポイントから、それぞれの背景にある奥深い物語まで、可能な限り詳しく解説しました。最後に、この記事で紹介した重要なポイントを改めて一覧でまとめます。

  • ラブブとジモモは見た目が似ているが全くの別人
  • ラブブは女の子で、好奇心旺盛なモンスターの「種族」を指す
  • ジモモは男の子で、ラブブたちを導くリーダー格のキャラクター
  • 最も簡単な見分け方はボディのシルエットの違い
  • ラブブはスリムで妖精のような体型
  • ジモモはゴツゴツした怪獣のような体型
  • 決定的な違いは背中にあり、ジモモにはトゲのある尾がある
  • 二人の関係性はベルギーのアニメ『スマーフ』がモデルになっている
  • 生みの親は香港出身のアーティスト、Kasing Lung氏
  • もともとは彼が描く絵本の世界に登場するキャラクターだった
  • 北欧神話に強く影響を受けた幻想的な世界観が特徴
  • 世界的な人気爆発のきっかけはBLACKPINKのLISAさんの愛用
  • これによりアートファンからファッション層へと人気が拡大した
  • MOKOKO(モココ)は非常にレアなピンク色の特別なラブブ
  • TYCOCO(タイココ)はラブブのボーイフレンドである骸骨のキャラクター
  • フィギュアはPOP MARTからブラインドボックス形式で販売されている
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おむかえ (Omukae)
おむかえ (Omukae)
ドール専門ブロガー
はじめまして、おむかえ (Omukae)です。
最新フィギュアとふわふわのぬいぐるみに夢中になるうち、気づけば部屋は「小さな住人」たちでいっぱいに。
このブログでは、お迎えした子たちのレビューや不器用ながらも楽しむハンドメイドの様子、ぬいぐるみの洗濯の仕方やおしゃれな飾り方など人形に関する役立つ情報を発信しています。『人形のいる暮らし』の楽しさを、皆さんと共有できたら嬉しいです。
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