ラブブのエビフライ定価は？種類や偽物の見分け方も徹底解説

最近、InstagramやTikTokを開くと必ずと言っていいほど目にする、あの愛くるしいキャラクターをご存知でしょうか？そう、POP MART（ポップマート）から発売されている「LABUBU（ラブブ）」です。その中でも、特に現在進行形で爆発的なブームを巻き起こしているのが、まるで揚げたての天ぷらのような姿をした「エビフライ」のデザインです。サクサクの衣をまとったシュールで可愛い姿に、「一目惚れしてしまった！」という方も多いのではないでしょうか？

しかし、いざ欲しいと思って検索してみると、「売り切れ」の文字ばかり。フリマアプリを見れば定価の何倍もの価格で取引されており、「そもそも定価っていくらなの？」「種類がいろいろあってどれを買えばいいか分からない」といった疑問や不安の声が後を絶ちません。さらに深刻なのが、あまりの人気ぶりに精巧な偽物（フェイク品）が市場に溢れかえっているという現状です。「せっかく高いお金を出して買ったのに、届いたのは偽物だった…」なんて悲しい思いは、絶対にしてほしくありません。

私自身も、このエビフライちゃんをお迎えするためにリサーチを重ね、何度も再販チャレンジに挑んできました。その経験と収集したデータを基に、今回は「ラブブのエビフライ」に関する全ての情報を、初心者の方にも分かりやすく、かつマニアックな視点も交えて徹底解説します。

ラブブのエビフライ定価や種類を徹底解説

「ラブブのエビフライが欲しい！」と思っても、実は検索結果にはサイズも用途も異なる複数の商品が混在しています。ここをしっかり整理しておかないと、想像していたものと全く違うアイテムが届いてしまうというトラブルになりかねません。まずは、公式から発売されている正規のラインナップと、それぞれの正しい定価について、深掘りしていきましょう。

公式のエビフライは主に2種類ある

現在、POP MARTの公式ラインナップとして販売されている「エビフライ」デザインのラブブは、大きく分けて以下の2つの製品カテゴリーに分類されます。

一つ目は、SNSで最もよく見かける、バッグチャームとして使えるぬいぐるみタイプの商品。これが「THE MONSTERS Wacky Mart シリーズ イヤホンケース」です。「Wacky Mart（ワッキーマート）」という、架空のコンビニエンスストアをテーマにしたシリーズの主力アイテムですね。ふわふわとした手触りと、存在感のあるサイズが特徴です。

二つ目は、コレクション性の高い小さなプラスチック製（ソフビ素材）の商品。こちらは「THE MONSTERS Wacky Mart シリーズ フィギュア」に含まれるラインナップの一つです。こちらはブラインドボックス形式（中身が見えない箱）で販売されており、全12種類の中から運よく「エビフライ」を引き当てる必要があります。

【豆知識】ペンダントタイプにはエビフライがない？
同シリーズには「Pinch Pendant（ぬいぐるみペンダント）」という、スクイーズ素材のキーホルダーもありますが、こちらのラインナップには通常「エビフライ」は含まれていません（おにぎりやコーンなどが主流です）。「エビフライのキーホルダー」として売られているものは、イヤホンケースか、フィギュアを加工したもの、あるいは非公式品の可能性が高いので注意が必要です。

イヤホンケースとフィギュアの違い

「どっちを買えばいいの？」と迷っている方のために、この2つの違いを詳細なスペック比較で見ていきましょう。用途が全く異なるため、ライフスタイルに合った方を選ぶのが満足度を高めるポイントです。

ファッションアイコンとしてバッグに付けたいなら、間違いなくイヤホンケースがおすすめです。一方、デスク周りを可愛くしたい、あるいはDIYが得意なら、フィギュアも素晴らしい選択肢になります。

ぬいぐるみ用の服は公式製品ではない

ここで、初心者の方が最も誤解しやすいポイントについて詳しく解説します。検索サイトで「ラブブ エビフライ」と入力すると、ラブブの顔をしたエビフライの着ぐるみや、着せ替え用の洋服がたくさんヒットしますよね。中には「17cmぬいぐるみ用」と書かれたものもあります。

【重要】着せ替え服は公式グッズではありません！
POP MART公式からは、「既存のラブブぬいぐるみ（Vinyl Plush Doll）に着せるためのエビフライコスチューム」という商品は販売されていません。

市場に出回っているこれらの「着せ替え服」は、基本的に個人のハンドメイド作家さんが作成したものや、サードパーティ（非公式メーカー）が製造したグッズです。「公式のエビフライのぬいぐるみが欲しい！」と思ってこれらの服を買ってしまうと、手持ちのラブブに着せる手間が発生しますし、そもそもラブブ本体を持っていないとただの「エビの衣」だけが手元に残ることになります。

もちろん、ハンドメイド作品には公式にはないユニークな可愛さがありますし、ぬい活（ぬいぐるみの着せ替えを楽しむ活動）の一環として楽しむのは素晴らしい文化です。ただ、「これはPOP MARTの純正品ではない」ということを理解した上で購入することが大切ですね。

定価と高騰する現在の相場価格

それでは、皆様が一番気にされている「お値段」について、シビアな現実をお伝えしなければなりません。人気商品はどうしても価格が高騰しがちですが、まずは基準となる定価を知ることが、賢い買い物の第一歩です。

日本国内における正規ルート（POP MART JAPAN公式）での定価は以下の通りです。

• Wacky Mart シリーズ イヤホンケース：税込2,255円
• Wacky Mart シリーズ フィギュア（1個）：税込1,760円

（出典：POP MART JAPAN 公式サイト『THE MONSTERS Wacky Mart シリーズ イヤホンケース』商品ページ）

「えっ、意外と安い！」と思われたかもしれません。そうなんです。定価は非常に良心的な設定なのですが、問題はこの価格で買えるチャンスがほとんどないことです。店舗に入荷しても即日完売、オンラインストアでは再販開始から数分で売り切れという状態が続いています。

その結果、Yahoo!オークションやメルカリ、楽天の並行輸入ショップなどの「二次流通市場」では、以下のようなプレミア価格（プレ値）で取引されています。

【2025年後半時点の相場目安】
■ イヤホンケース
・国内フリマアプリ：約3,800円 〜 5,500円（定価の約1.7倍〜2.5倍）
・海外サイト（eBayなど）：約8,000円 〜 15,000円

■ フィギュア（エビフライ指定）
・国内フリマアプリ：約3,000円 〜 4,500円（定価の約1.7倍〜2.5倍）

海外では日本以上に人気が過熱しており、1万円を超える取引も珍しくありません。それに比べると、日本の相場（4,000円前後）はまだ「良心的」と言える異常事態です。「定価＋送料＋探す手間賃」と考えれば、4,000円程度なら購入に踏み切るコレクターが多いのも頷けます。

イヤホンケースにAirPodsは入るか

「イヤホンケース」という名称で販売されている以上、実用品として使えるかどうかも重要なポイントですよね。「ただのぬいぐるみなら買わないけど、ケースとして使えるなら欲しい」という方もいるでしょう。

結論から申し上げますと、AirPods Pro（第1・第2世代）の充電ケースは、問題なく収納可能です。

ラブブの背中部分にジッパーが付いており、開けると内側が小さなポーチになっています。ただし、以下の点には注意が必要です。

• 容量はかなりタイト：AirPods Pro裸の状態ならすっぽり入りますが、分厚いシリコンケースやキャラクターもののカバーを付けた状態だと、ジッパーが閉まらない可能性があります。
• 他のイヤホンは要注意：SonyのWF-1000XM5やBoseのQuietComfort Ultra Earbudsなど、ケース自体が大きめのワイヤレスイヤホンは、入らないか、かなり無理やり押し込む形になることが多いです。

実際のユーザーレビューを見ていると、イヤホン入れとしてだけでなく、「常備薬や目薬を入れるポーチ」「小銭入れ」「リップクリーム入れ」として活用している方が多いですね。機能性よりも「見た目の可愛さ」と「バッグに付けられる利便性」に全振りしたアイテムだと割り切るのが良さそうです。

定価で入手は困難…ラブブのエビフライ偽物の見分け方と対策

ここからは、絶対に避けて通りたい「偽物（フェイク品）」の話題です。悲しいことに、人気キャラクターの宿命として、AliExpressや怪しい通販サイト、さらにはフリマアプリにも精巧なコピー品が紛れ込んでいます。「Lafufu（ラフフ）」なんて呼ばれることもあるこれらの偽物を掴まされないよう、プロ並みの鑑定眼を身につけましょう。

偽物の毛並みや顔色の特徴とは

画面越しでは判断が難しい場合もありますが、実物や詳細な写真を見れば、正規品との違いは明らかです。特に「エビフライ」のデザインは質感が命なので、偽物はその再現度でボロが出やすいのです。

真贋鑑定のチェックリスト（外見編）

• 毛並み（Texture）：
  正規品は、エビフライの衣の「サクサク感」を表現するために、毛足が短く、クリクリと強くカールしたボア素材が使われています。
  一方、偽物は毛が長く、カールが緩いか直毛で、「ボサボサ」とした安っぽい手触りのものが多いです。
• 顔色（Face Color）：
  正規品のラブブは、温かみのある少し黄色がかった肌色（イエロートーン）をしています。
  偽物は、顔色が青白かったり、妙に白浮きしていたりして、全体的に「血色が悪い」印象を受けます。
• 耳のバランス（Ears）：
  ここが一番分かりやすいかもしれません。正規品は耳の間隔が狭く、ピンと真っ直ぐ立っています。
  偽物は耳の付け根が離れていて、左右にだらんと垂れ下がっているような「覇気のない」顔つきをしていることが多いです。
• 尻尾の角度（Tail）：
  背中のエビの尻尾にも注目です。正規品はピンと上向きに付いていますが、偽物は下向きに垂れていることがあります。

フリマアプリで購入する際は、必ず「実物の写真」を要求してください。公式画像だけを載せている出品者は、手元に商品がないか、偽物を送ってくる可能性が高いので要注意です。

タグやQRコードでの真贋判定方法

外見だけでなく、科学的な（？）方法で白黒はっきりさせることも可能です。POP MARTの正規品には、偽造防止のためのセキュリティタグが必ず付いています。

パッケージの箱、または商品タグに、銀色のスクラッチ（削れる部分）が付いたホログラムシールが貼られています。コインで軽く削ると、QRコードと16桁の認証コードが現れます。

1. スマホのカメラでQRコードを読み取る。
2. POP MARTの公式認証ページにジャンプする。
3. 「Authentic（正規品）」という緑色の画面が表示されれば本物です。

【超重要】偽装サイトに注意！
最近の偽物は、QRコードを読み込むと「本物です」と表示される偽の認証サイトに飛ばす手口を使ってきます。
QRコードを読み込んだ際、URLが必ず popmart.com で始まっているかを確認してください。もし謎のドメインや、微妙にスペルが違うURLだった場合は、その判定結果自体が偽物です。

フィギュアをキーホルダーにする加工

「イヤホンケースは高騰しすぎて手が出ない…」「大きすぎて普段使いしにくい…」という方に、今密かなブームとなっている裏技をご紹介します。それは、「フィギュア版のエビフライを自分でキーホルダーに改造する」というDIYです。

フィギュア版のエビフライは、サイズが約8cmとコンパクトで、造形も非常に精巧です。素材が硬いソフビ（PVC）なので、加工もしやすいのが特徴です。

【簡単DIYの手順】
1. 100円ショップや手芸店で「ヒートン（ネジ式の金具）」と「キーチェーン」を購入する。
2. ラブブの頭頂部（耳の間あたり）に、キリやピンバイスで小さな下穴を開ける。
3. ヒートンをねじ込み、瞬間接着剤で補強する。
4. お好みのチェーンやチャームを取り付けて完成！

これなら、定価1,760円（＋プレ値だとしても3,000円程度）で、世界に一つだけのエビフライキーホルダーが手に入ります。耐久性も高く、汚れも拭き取りやすいので、実はイヤホンケースよりも実用的かもしれません。SNSでは、さらにリボンやビーズでデコレーションして楽しんでいる方もたくさんいますよ。

売り切れ時の再販や安全な購入先

最後に、どこで買うのが一番安全で賢いのか、購入戦略についてまとめます。

1. 公式オンラインストアでの再販待ち（難易度：高）
POP MART JAPANの公式サイトや公式アプリでは、不定期に在庫が復活することがあります。「再入荷通知」ボタンを押してメールを待つのが基本ですが、通知が来てからアクセスしても既に売り切れ…ということも日常茶飯事です。運とタイミングが勝負ですね。

2. 実店舗への突撃（難易度：中）
原宿や渋谷などの旗艦店、あるいはロフトなどの取扱店では、予告なく在庫が並ぶことがあります。SNSで「ラブブ　入荷」などでリアルタイム検索をかけ、情報をキャッチしたら即お店に向かうという足を使った作戦も有効です。

3. 鑑定付き二次流通サービスの利用（推奨）
多少高くても確実に本物が欲しい場合は、「スニーカーダンク（スニダン）」や「StockX（ストックエックス）」といった、プロの鑑定士が真贋判定を行ってくれるプラットフォームの利用を強くおすすめします。
メルカリやヤフオクなどの個人間取引よりも手数料はかかりますが、「偽物が届いたら全額返金」という保証があるため、精神的な安心感が段違いです。特にエビフライのような高額プレ値商品は、数千円をケチって偽物を掴むリスクを避けるべきでしょう。

まとめ：ラブブのエビフライは定価で入手は困難

今回は、大人気の「ラブブ エビフライ」について、その種類から定価、偽物の見分け方まで詳しく解説してきました。最後に、重要なポイントをおさらいしておきましょう。

• 目的を明確に：バッグに付けたいなら「イヤホンケース」、飾るかDIYするなら「フィギュア」。
• 相場を理解する：定価（約2,200円）での入手は困難。4,000円〜5,000円は必要経費と割り切る。
• 偽物に注意：「安すぎる」「顔色が悪い」「毛がボサボサ」は避ける。
• 安全第一：迷ったら鑑定付きのサイトを利用するか、信頼できる国内発送の出品者を選ぶ。

このエビフライちゃん、一度手にするとその愛らしさに本当に癒されます。皆様が偽物に惑わされることなく、無事にかわいい本物のラブブをお迎えできることを、心から祈っています！

おむかえ (Omukae)

ドール専門ブロガー

はじめまして、おむかえ (Omukae)です。
最新フィギュアとふわふわのぬいぐるみに夢中になるうち、気づけば部屋は「小さな住人」たちでいっぱいに。
このブログでは、お迎えした子たちのレビューや不器用ながらも楽しむハンドメイドの様子、ぬいぐるみの洗濯の仕方やおしゃれな飾り方など人形に関する役立つ情報を発信しています。『人形のいる暮らし』の楽しさを、皆さんと共有できたら嬉しいです。